人工股関節置換術に至るまで ④
いけ好かない外科医の診察から強気で帰ってきたもの、症状は改善せず、抗炎症剤の薬を飲んでみますがお腹の具合が悪くなるだけで一向によくなりません。
毎日悶々としながらネットで人工股関節置換術について調べます。
素材の種類は主に、ポリエチレン、金属、セラミック、それらのミックスなど。
手術の方法も色々で、前、サイド、後方など。
(症状、年齢、職業、生活習慣などにより、いろいろ選択があるようです)
手術後のスポーツは可能とありますが、その種類をみるとランニングはオススメできないカテゴリーの該当ばかり。日本語、英語、フランス語の関連サイトを見まくりますがランニングができると書かれているものは見つかりません。
例のご主人が手術を予定しているアメリカの知人Tちゃんに、私も同じ手術を勧められたこととを話し、その後のスポーツについて聞いてみます。
「術後は Forget about running っていわれてるわよ。」
ガガガーン! やっぱりそうじゃん。ランニングはできなくなるのね。
少しでも走れるなら、このままもう少し様子を見ようかな。
それにしても50代前半でこのハンディキャップ状態はやっぱり問題あるしー。
でも股関節を取り替える手術って怖そうだし。
(前方に進む動きができないわけではないので歩けます。相当変なフォームだったと思いますが、5kmくらいなら走ることができました。着地と地面を押す時の毎歩2回づつ痛いですけど)
手術をすべきかしないべきか毎日ぐるぐる悩む日々。
そうだ!セカンドオピニオンを受けてみよう。今度は私立病院ではなく公立病院で と思い立ち、股関節に強そうな整形外科のある公立病院を調べ、予約します。
初老の穏やかさ満々の空気を放った男性の公立病院医師とのやりとりは以下のとおり。
医者:画像を見る限り、骨と骨との間の軟骨の減り方はそこまで悪くない。
初診で手術を決める程ではないから、抗炎症剤の飲み薬を飲んでちょっと様子を見てみましょう。
一般的に変形性股関節症(私それだったんだと今更ながらに認識)の痛みは、高まったり、静まったりを繰り返しながら段々悪くなって行くのが通常なので、今から痛みが徐々に低まる可能性もある。
ただし先天的な症状の問題があるので、将来的に人工股関節の手術をすることになる可能性は高いです。
内視鏡手術はあなたの症状からあまり効果がないと思うので勧めません。
私:で、術後走れるようになりますかね?
医者:マラソンは無理(とキッパリ)。軽いジョギング程度かな。
あなた、走りたいからとか、マラソンのために手術するとかいう考えはいかんねェ(と釘をさされる。いかんねェって言われたって、好きな物は好きなのよ。)
医者:ところで、あなた国籍はどこ?
私:日本人ですけど。
医者:(ニコニコ顔で)
- 先天性臼蓋形成不全の研究をしているが、世界でその症状が一番多い人種は日本人なんだよね。
- 同じアジア人でも他のアジア国には少ない、日本人だけ、面白いでしょ。
- そしてフランスでは、ブルターニュ地方にすむブルトン人にその形成不全が集中している。
- しかも、ブルトン人と日本人の形成不全具合がそっくり。遺伝的にどっかで絶対つながってると自分は確信している。
※Wikipediaより
ブルターニュは、フランス北西部、ヨーロッパ大陸の北西に突き出た半島にある。北はイギリス海峡、西はケルト海と大西洋、南をピスケ湾と接している。ブルトン人は、フランスのブルターニュ地方に主として暮らすケルト系民族のこと。彼らの先祖は4世紀から6世紀にかけてグレートブリテン島南西部から移住してきたブルトン人である。
先生の目は、「(中々フランスでは出会えない)日本人の患者がやってきたぞ〜」でルンルンしていましたが、私の中では、「この先生優しくて研究熱心そうだけど、 スポーツに否定的だからダメだわ。」ということで、「次の予約は3ヶ月後に取ってね」と医者が秘書に伝えている横で、予約は取らず「考えます」と伝えたのでした。
もしかしてワレワレのルーツにイギリス人の血が入ってます? 逆かなあ?
それにしても激しく進化したもんだ。(笑)
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ウォーキング 4.6km
ロワイヤル橋で何かの撮影してました。
ここん所、ヘリコプターがぶんぶん飛んで騒々しいと思ったらトムクルーズの映画撮影の仕業だったらしいですが、これもその一環かしらん。