アントワン その1
すっかりまた真夏に戻った30度超えのパリです。
つい5日前は最高気温が16度でした〜💧
この気温のアップダウンに、そのうちやられる気がします〜。
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前にも少しお話したと思いますが、7年前の乳がん治療にどっぷりハマったその夏は、抗がん剤治療をしなかったのと、若年性と判断された為に治療回数を増やすことになったことから、7月5日から8月19日まで週末を除いて毎日 放射線治療を受けました。こちらではそういった時の移動は、自宅〜病院間を簡易救急車が送り迎えをしてくれます。
私はその夏中 一人パリに残って治療していたので、毎日病院と自宅だけの往復ですと精神的にやられそうな気になり、救急車は断って自分でバスで通うことにしました。
ちょっと遠回りすると病院と自宅の間に位置するジムに行けるからです。
当時の私は、ガリガリのげちょんげちょんで疲れやすく、大した運動はできなかったですけど、その健康な空気だけを吸いに(笑)、頭の中をリセットするために、毎日治療の後にジムに寄ってました。
丁度その夏、バカンスは先輩方の後回しになり、ブーたれながら働いていた新人スタッフのアントワン(話はそれますが、カタカナ書きすると変な名前ですけど、皆さん良くご存知のアントワネットの男版の名前です)
聞いてみると彼の夏休みは8月20日からで、私の治療が終わるのと彼の夏休みが始まるのが偶然同じ日だってことがわかり、それから2人で毎日指折り数えて待ってたわけです。
「いつかその日は絶対やってくる」が合い言葉。(笑)
私の事情は話してありましたけど、当時22歳くらいの彼は多分あんまりわかってなくて、それが私には逆に楽だったりしました。(大抵の人は事情を話すと、はっと息を飲んで凍り付き、途端に重病人扱いになってましたから)
時々彼の担当しているストレッチングのクラスに参加していたのですが、夏のパリなんて誰もいないので参加人数が少ないことが殆どです。ジムの規則では3人以下の場合はクラスがキャンセルされるのですが、私1人の時もやってくれたりして(暇すぎて他にすることがなかっただろうからだけど 笑)、時には「術側の腕をそんなに伸ばしたらダメなんだってば〜」くらいに引っ張ってくれたのですが、それが私の腕の可動域の戻りに結構役立ったことに後で気がついたり。(まあ結果オーライだったということもありますが)
そんなことから私の中では、彼は一生忘れられない「夏の戦いの同士」なのです。
そんな訳で、彼がジムを辞めた後も時々連絡を取り合っているのですが、去年の夏前もいつものようにバカンス前の挨拶が来ました。
(また話はそれますが、これもこちらで夏前に良くある習慣です。この夏はどうするの?とかで近況を聞き、Bonnes Vacances 良いバカンスを〜 で 〆める休み前の挨拶。時期は多少違いますが日本でいう暑中見舞いのような物でしょうかね。笑)
アントワン:Quoi de neuf ?(What's new ?)僕は、夏休みはいつも通りシャモニーで過ごして最後にUTMBで締めだけど、今年は9月終わりのUTMF(富士山ぐるぐる)に初めてでるよ。子供のころ柔道やってて、日本は前から行きたいと思ってたから楽しみ〜。
私:えええー!! 私は今年は夏はアメリカだけど、なんと!10月初旬に所用があって日本に1人で帰国予定だよ。
UTMFの日にち調べてみるよ!
長くなりそうなので続きます〜。
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ドイツから届きました〜 ♡
昨日外を歩いてみましたが、すごく歩きやすい!(もうちょっとストラップの微調整が必要だけど)
バス乗り遅れそうな時も 思いっきり走れそうな予感。