とりあえず走りだしました!

2017年2月20日に右側の人工股関節置換術をし、2012年から始めたランニングが続けられるのか? の記録です。

突然のできごと

こんな事が起きるはずもないことが身近に起こる。

半世紀以上も生きているとそうなんでしょうか。

こんな記事を書いていいのかどうかもわからないけど、一番素直になれるのはブログの中だけなので書いてます。

この後思いっきりヘビーな話題になります。

 

昨日の夜夕食の用意をしていたらドアのベルが鳴る。

怖くなるくらい続けて鳴らす異常なベルの音、おそるおそるドアを開けたら一階上の、アパートの中では比較的仲の良いリタイア後の女性が立っていた。

去年の9月からパリの大学に来ているボーイズと同じ年くらいの孫を預かっていて、お年頃から色々難しかったりするので、いろいろ愚痴を聞いたり相談にのったりしていた。そのお孫さんのことだけではなく、ご家族に起こったことや健康などの問題なんかも色々と。

そのおばさんがドアを開けたら尋常でない様相で立っていた。

話は支離滅裂で全然意味が理解できないがパニックになっている。

「息子が‥‥ 警察から連絡があった、とても深刻な状態で病院にいる」

息子さんが交通事故にあったのかと思った。

「銃で射つなんて‥」

彼女の話を繋ぎ合わせていくと段々わかってきた。

息子さんが、別居している奥さんを銃でうって、自分も自ら命をたったらしい。

奥さんは深刻な状態。

昨日は息子さんの誕生日だった。

息子さんには4人の子供がいる。春休みだかなんだかで前日だか朝だか子供達を預かってほしいと言われてその後の出来事。

彼女は、お孫さんを預ることを了承しなければよかったこと、直前に息子さんにあったのに気がつかなかったこと、息子さんが奥さんとのことについて色々相談されていたけど助けることができなかったことを、悔やむ悔やむ悔やむ、全て自分の責任だという。

私はその息子さんを知っている。彼女が不在のアパートに田舎から家族でパリに遊びにきたことが数回あり、おばさんから鍵を預かって彼に渡したりしていた。

数回会っただけだけど、それはとても柔らかいオーラの、その言葉の使い方は稀に見る丁寧さで心がこもった優しい人だった。

奥さんは、全てを捨てて新しい人と過ごすために家を出て行ってしまったらしく、彼が子供達の面倒を見ていた。それは2年くらい前のことだったと思う。

ご存知のようにこちらでは不倫や浮気は他の国の様に不道徳ではなく離婚時の裁判などにも理由にはならない。恋愛至上主義だからだろうか、もしくは離婚率が非常に高かったり(確率は2.5組に1組とかきいたことがある)、結婚にこだわらない事実婚が非常に多いせいかもしれない。

おばさんは、「息子さんが、去っていった奥さんとの愛という鳥かごからどうしてもでられなくて困った」とことあるごとに漏らしていた。

1時間程話をきいていたらおばさんの娘さんが迎えにきてくれてほっとしたんだけど、ボーイズはそれぞれの部屋で事の成り行きを聞いてたし、おばさんの話を聞いている途中に帰宅した主人を含めて、昨日はうちも全員どっぷり悲しみの深みにはまりショック状態。

人が本当にパニックした状態のときは人は泣かない、泣けないのかもしれない。

人はそこまで1人の人を深く愛することができるのか。

何か1つ歯車がずれてたらこんな悲しい結果にはならなかったと思うが、そうならなかったのは残念でしかたながい。

 

今朝起きてからもどうしてもじっとしていられず、冷たい空気の中に飛び出した。

私の場合、ランニングは精神的に大変な時にもとてもヘルプになる。

久しぶりに走りたいと思った。足が駆け出しそうだった。

早朝のランナーの公園を歩きながらサングラスをしてくればよかったと思った。

 

今のこの時を楽しもう。

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とりとめのないつぶやきを聞いて頂いて、ありがとうございました。