とりあえず走りだしました!

2017年2月20日に右側の人工股関節置換術をし、2012年から始めたランニングが続けられるのか? の記録です。

私目線でのここ数日の動き

3月23日 

20時の首相のスピーチの後、深夜近くにアップデートされた外出証明書が配信された。

翌朝一番でバゲット買いに行く(こちらのパン屋は通常朝7時ころから営業している

昨日までの外出証明書でもまだ大丈夫だろう と日にちを変更して出かけたらチェックにあい、新しい用紙を使用するよう 厳重注意w

 

そこで思い出したのが罰金、調べてみたら、

前回リポートした私の「一気に金額1500€」に間違いがありました。

- 初犯が135€、45日以内に支払がなされない場合ペナルティーが付き、金額が375€に上がる

- 2回目の違反は1500€、15日以内に支払必要、裁判所から呼び出しがかかる軽犯罪扱い

- 3回目からは3750€、支払期限は30日、裁判所から呼び出される重犯罪扱い

初犯の場合の支払方法は、

・クレジットカードによるネット払い

・違反金支払用の特別切手による支払い(タバコ販売所で入手可能 あー それでタバコ店も営業可能なグループに・・と 謎が溶けた)

・小切手による支払い(所定税務署当てに郵送)

・最寄りの税務署窓口での支払い

 

そして、こんなご時世にもまだ悪い人はいるみたいで、

- ニセ警官に気をつけましょう

- 罰金の現金でのその場払いは絶対にありません

- それっぽいIDをチラつかせても検問で私服警官はありません

(あぁもうホントにイヤになっちゃうね)

  

同日付で 新しくなった特例外出証明書の個人的リマーク

・出生地と外出時間の記載要(鉛筆不可)

・運動が目的の場合、

 1日1時間限度、自宅から1キロ以内の範囲、個人単位での運動に限る。

 複数での散歩は同居人のみ許可(もちろん1m以上厳守)、またはペット連れの外出。

・「裁判所または行政からの呼び出し」項目が追加

(なんでこの項目が新しく加えられたか疑問だったけど、罰金の詳細を調べてわかりました w)

 

そして、こんなに規制が厳しくなっている中で、私的には「自宅1km以内の範囲」がどうも曖昧で心配だったのですが、こんなツールが出てきてはっきりわかるようになりました。

住所を入れて、赤丸がでてくる範囲ならOKってことです(あー スッキリ)

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3月24日

厚生大臣のコロナテストに関するSénat議員会 実況中継を聞く

フランスでは症状がある人について、現在約5000件/日のPCRテストが行われているが、今後2週間以内に、症状がない人も含めた20 000〜25 000件/日のテストを準備中。

それに加えて、他の方法として血液検査で行うかも検討中である。PCR検査の目的は感染しているかどうかの確認のみだが、一度感染した人も免疫ができていなければ再感染する可能性があるからで、血液検査では血中の抗体を検査し、ウィルスに感染し免疫を獲得しているかどうかを調べることができるためである。

 

3月25日 

マクロン 大統領が一番感染の激しい地域アルザスなどを含むGrand Est)を訪問し、いつもの20時に 軍隊がパーキングスペースに作った野営病棟前でスピーチした。

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- 一度に6人の重症患者を運べる軍の感染患者専用輸送機を利用し、病床に猶予のある他の地域に随時運搬中。同じ様な輸送列車も準備中。 

- 感染者が増加してきたインド洋のフランス領土諸国に医療軍艦などを配置手配

- イラク常駐のフランス軍は一時撤退

- 今後大規模な医療改革を約束

- 医療従事者には特別手当を約束

- 警察、Gendarmerie国家憲兵隊)、軍隊への感謝と激励

(フランスって、パリの消防隊もそうですけど軍直属の組織が多いです。このGendarmerieも国防省の管轄下で軍の組織で一般の警察とは異なる軍警察、普段デモとかに対応するのはこの人達、今回の検問ポリスもこの人達が多い)

 

スピーチで個人的に印象に残ったのは、

「余裕があった数週間前にはイタリアの重症患者をフランスも引き受けていたが、同様に今回30人近くの仏人重症患者を引き受けてくれた近隣諸国 ドイツ、ルクセンブルグ、スイスに感謝。

C'est la vrai l'Europe  (This is the real Europe・・)」

(そうもってくかー、上手いね と思うが、最後の一文はとても響いた)

そして

この戦いの第一線に医療従事者、第二線に食料/日用品関係者に感謝と敬意を送り、そしてその次の第三線で戦っている「 Mes chers compatriotes(親愛なる同胞よ!)・・

に 何を呼びかけたかはもう言わなくてもわかりますよね。

 

3月26日

入院患者数 13 904人(昨日 11 539)

蘇生室に入っている重症患者数 3 375人(昨日 2 827人)

24時間の死亡者数 365人(16歳のパリ近郊の患者含)で過去最悪

 

たった2週間前までは合計感染者数が 1 784人だったのに、3月25日付では 25 233人になってしまいました。

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3月31日期限のロックダウン延長は必須でしょう。

おそらく明日(27日)にもマクロン のスピーチがあり、引き続き追加5週間の延長は確実と思います。

 

ネガティブな内容ですみません。

 

 

 

 

 

今日のアップデート

毎晩20時近くになると皆が窓を開け出す音がする

そして拍手とともに Merciー! Bravoー!が中庭に響く。

昨日のニュースは第一線で戦って尽きた医師5人へのオマージュで始まった。

 

その後、首相から新たなアップデートがあった。

- 感染者が多い一部の都市について夜間の外出禁止令が始まった

リストをみると基本の規制時間は21時〜朝6時までだが、厳しいところは18時からとかも。

例外で外出できるのは医療従事者と健康上の問題が出た人のみ。

感染しても症状のでない若者が、外出して悪気なしに家庭内に運んでくる、それが一番危険らしい。パリはまだその規制はされていないがそろそろだろう。

 

- 朝のマルシェが基本的に禁止になった。

うちの近くの朝市はガラガラだったが、規模の大きい朝市では人がどうしても集まってしまうのが問題になっていた。ただスーパーなどが近くにない田舎や郊外などは例外もあり、その市長や区長の判断に任せるらしい。

 

- 運動目的の外出は、

・自宅から半径2kmの特例には該当せず、1km以内

・原則30分以内だが1時間以内までに認められるも、時間厳守で例外なし(ロックダウンが 4月一杯継続するという噂があるが、そのためにまずは空気抜きの 1時間以内で ややゆるくしとくということかも・・と思う)

・この目的での外出は1日一回のみ

・外出証明書には日付とともに出発時間を明記

・証明書の鉛筆記入や電子データ(携帯の画面をみせる)などは不可

長男:そんなこと言ったってみんな出発時間をごまかして書くに違いないよ。

私:1km以内を1時間以上ぐるぐる走るタイプのランナーなんかはね、みんな普通ランニングウォッチつけてるでしょう。で、ポリスに「時計見せなさい」と言われたら終わりよww

っていうか、もうモラルの問題、この国の状況でランナーはポリスとモグラ叩きゲームをやっている場合でない。

- 罰金の基本金額が一気に1500ユーロに(18万円程度w)

 ❇︎ 基本は135€、再犯は1500€でした(詳細は次の記事へ)

- 南仏のマルセイユの病院で一斉無料検査が始まった(検査のタイプは不明)

映像では、1m間隔を開けながら並んでいる人々は皆マスクをしていたので現場で配布されたのだと思うが、屋外で4時間待ちだったらしい。(よって一昨日までは毎日約1500人づつくらいの感染増加数だったが、23日分は new caseが3838人)

- 有効と予想される治療薬の感染者 約800人への臨床テストがはじまったらしい。(ネットでみかけた中国や日本で有効と言われている薬品名とは違っていた)

 

感染、発症からだいたいの結果が見えるまで、約2週間の時間が必要で、現在毎日報告されているデータは2週間前の現実であるというところが非常に怖い。

ロックダウンの効果がわかるのは2週間後、だから今回の期限もまずは2週間だったんだ。

としても、その効果が正確にわかるのはまたその2週間後っていうところが本当にコロナ対策の難しいところだ・・と初めて理解。

 

今日はマルシェの日だったが、朝一番でスーパーへ with Buff。

並んで数名づつ入る。

外にでるとやたらと市バスが目立つ。

通常の60の運行状況のはずだけど、道が空いているからか多くの警察や軍隊の車に混じってバスがブンブン走っている印象を受ける。

車内をみると どのバスもマスクをかけている乗客が(マスク所持=医療関係者) 2、3人のみ。

通常は、運転手のいる前方のドアから乗って、中央にあるドアから降りるというシステムだが、車内の前方半分は透明のビニールシートのようなもので区切ってあり、中央のドアのみで乗降の仕組みにしたようだ。今朝の最低気温は − 1度で寒かったが窓は全開。

医療従事者を毎日タクシーのように運ぶバス運転手さんもご苦労様だ。

 

病院近辺の建物に未入居の貸しアパートを所有している人々が、医療従事者に無料提供しだした。休憩時間とか、遠方からの通勤の人に宿泊利用してもらうためだ。

 

現在は相当節約して使用されているらしいマスク、まだまだ医療上でも不足している。全土では約600万枚のマスクが毎日必要らしい。

ノートル・ダム寺院の火事で126億円相当を早々に寄付したKeringグループ。

中国からまずは300万枚以上のマスクを輸入し寄付するとともに、サンローラン、バレンシアガ、グッチをはじめとするグループのアパレルラインがその生産機能を使ってマスク作成に乗り出した。

 

それぞれができることをやっている。

 

                                        🇫🇷

たまたま飛び込んできた画像に目が釘付けになる。

監禁生活で壊れてしまったおっちゃん発生か??と思った・・

さっすがフランス人(笑笑) 

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アイディアとしてはあるかも・・

「羽根つきのロング」を使うことが秘訣と言ってます

ただし、私にはまだこの勇気はないww

 

          🇫🇷

 

体操といえば  日本人は やっぱりこれでしょ! 

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NHKの動画 初めてみたけど、体操のお姉さんが シュ、シュールすぎるww

 

 

早く良いニュースが聞けるといいな。

そしたらその後2週間待てば どんどん状況はよくなるってことでしょう? 

 

 

 

 

 

毎20時のスタンディングオベーション

いよいよパリを含むパリ近郊地域 ( Île-de-France )が国内で第2に多い感染圏となった。

昨日の厚生大臣の発表によると、ここで戦略を変更し、検査をしまくることにしたらしい。実際の数とか方法とかはまだ未発表だが、「検査数を ただ単に増加させる という意味ではありません、test, test, test・・」 と言っていたので相当大規模な検査を予定しているんだろう。

 

今回のロックダウン(Confinement 幽閉生活)ショックに対応するために、精神面でのアドバイスもよく目にするようになった。そんな中で一人の精神科医の話す動画の内容がよかったので書き出してみる。(文字にするとよりクリアになるので)

1、今回のConfinementの指示であなたの中に発生している感情はなにか をまず理解する。

それは 恐怖、怒り、不安 etc... 危機の時に発生する感情は個人によって全く異なるのでよく見つめ考える必要がある。

その感情が何かを識別したら、次にその感情と会話をし、誰かとシェアすることが大切である。その感情を自分の中に閉じ込めることは絶対によくない。現在、生活を極限に制限されているわけだが、幸いにもこの時代は、距離がある人とも会話できる手段は多くある。そうやって身近に人と会話する、必要と思うなら たくさんの精神科医がオンライン診察を受けつけているので利用してみる。

 

2、ネガティブな感情を受け入れる。

この稀に見ない状況の中でネガティブな感情が発生するのは普通であり、それは恥ずかしいことではない。ただし「ネガティブな感情を受け入れる」というのは、ネガティブの中に沈んでいくということではない。まずはネガティブな感情を認識し、理解する。それができた時に初めてそれに対処する行動ができるようになる。そうして自身の情動状態(比較的急速に引き起こされた一時的で急激な感情の動きのこと)に気づき、ほどよい程度に調整することを Emotion Regulation(情動調整)という。それは大なり小なり日々の生活の中で 毎日気づかずに行われていることであるが 今回はあえて大げさに行ってみる。

 

3、制限された生活の中でポジティブを見つけ出す。

現在の状況を別の角度から見直してみる。その中でも最もポジティブと思うアングルから見直してみるとネガティブな感情が減少する。この幽閉生活の中で、例えば恐怖や苦痛は普通に発生するはず、その場合はシンプルにただ家の中にいることにしてみるのはどうだろう。

おそらく、今、多くの人は、少しでも屋外にでて頭の中を空っぽにすることが健康的で自身が気持ちよくいられる状態になると考えていると思う。それはもちろん正解で、そう考えることは普通である。しかしあえてここは、この幽閉状態の中で見つけられる一番ポジティブなものは何かを考えてみる。例えば、まずこのConfinementは私たち全員を監禁する目的のためにではなく、「守る」ために決められたことである。「守るため」それはとてもポジティブなことを意味する。他にもこの厳しい現状の中で考えられるポジティブなことをいろいろ探してみる。そしてポジティブなことを見つけたら、周りの人と分かち合う。人の「感情」というものもウィルスと同じ様にとても感染しやすいものなので、ポジティブの波を周りに広げるてみる、そうするとその波は自分にも跳ね返ってくる。そしてその波は今この世の中のどんな人にも歓迎されるはず。

 

4、気を散らしてみる。

まずは内側から。過去のとても楽しかったことを思い出してみたり、この状態が永遠に続かないことは確かなので、規制が終わったらどんな楽しいことをしたいか などと考えをめぐらしてみる。

もう1つは外側。例えば家の中でできるスポーツをしてみるとか、庭やバルコニーがあるならできる範囲のガーデニングに没頭してみる、テレビをみる、読書する、子供達と十分な時間を持つ等・・普段の生活ではついつい流してしまいそうなアクティビティを見つける。それらのアクティビティが少しずつ気分を回復させ、ネガティブのスパイラルに入らないようにしてくれる。

 

5、呼吸系エクササイズをしてみる。

ポジティブになる簡単な呼吸系エクササイスはたくさんあるのでネットで探してみるとよい。

呼吸系エクササイズには、呼吸に意識を集中させることで、ストレスの原因になるような思考から頭を切り離してくれる作用がある。

例えば四角形エクササイズ。

4秒かけて最大限に息を吸う → 肺が満タンになったら4秒息を止める → 4秒かけて息をゆっくり吐く → 肺が空になったら4秒息を止める のサイクルを数分続ける。

これはネガティブ感情を落ち着かせる効果がある。

 

なんか政府の誘導にあったような気もするが(笑)実際に私の目先を変えてくれた。

 

私:アントワ〜ン!「オンラインパーソナルトレーニング」やんないの〜?

ア:できるよー。

外を走れる時間が 20〜30分まで に新しく規制されたね。 やってらんねー ワハハ

 

今日のトレーニング:

ボーイズと3人でやりたかったが、リビングが小さすぎて、でかいの2名と私で 3人は無理w。

毎回私に どちらかが加わって2名で受けることにした。

まず今日は次男と。

 

あはは、どこにおるん?ww   とりあえずうちにあるツールはこんだけ・・

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画面から「膝が前にですぎー、尻あげすぎー落とせー、息止めるなー」のアントワンからの細かい注意が飛びまくる ww

プランクなんか 次男より全然私の方が平気だったりするの発見(笑)

ア:みたか!テーくん

君のママはまるで戦車のように強豪だろ ワハハ

 

 

毎20時の国営チャンネルのニュースで重要事項のアップデートがあるので欠かさずみている。

数日前 患者数が多い地域の病院周辺のアパートの住人達がそれぞれバルコニーや窓辺にでて、 1日の戦いを終えて疲れて帰宅する医療関係者に「今日もありがとう、お疲れ様でした」の意味を込めて大拍手喝采するシーンがあった。

それから毎日どこかの病院近くの喝采シーンで番組が始まるようになり、その波がどんどん広がった。今は、病院近くでなくても毎20時に皆が窓を開けて医療関係者に「今日もありがとう」のスタンディングオベーションが習慣になりつつある。

そんなシーンをみると、皆 自分にできることはないかと考えるはず。

私たちにできることはある、

それは「自宅にとどまっていればいいこと」、そんな簡単なことだった。

 

<3月のまとめ>

Distance: 167.26 km

走った日:12日 

 

医療関係者の皆様

今日もお疲れ様でした。

そして、今日も ありがとう 💕 メルシー

 

次の誕生日プレゼントを待たずに、夏のセールで スピンバイクだわww

 

 

現状報告

田舎のあるパリジャンは、ロックダウンの指示がでるという噂が流れた先週末に結構な人がパリから離れてしまった。田舎の住所をセカンドレジデントで登録をしていれば、あちらでの外出も大丈夫だし。

仕事はネット環境があればできる人も多い、田舎は人口密度が少ないから1mをあんまり気にしなくていいだろうし、監視ポリスも少ないだろうから確かにストレスが少ない。第一広い庭のある家が多い。

うちもノルマンディーへ避難を一瞬考えたけど、田舎は往往にして医療機関の状態が悪いので、いざという時にはやっぱりパリだと判断して留まることにした。

 

幽閉生活もそろそろ1週間。

生鮮食料品の買い物は、朝一ならガラガラの 最寄りのマルシェで数日分にまとめ買いして済ませている(買い出しも単独行動必須なので、パリジャンなら一家に一台の以前お見せしたこのカート役立ってますw)

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自宅から半径1km以内にあるMyマルシェは週3回あり、今回の件で出店しているお店も少なくなってしまったが、これが逆に功を奏しており人がまばらなのがよい。最低限度の八百屋、肉屋、魚屋、チーズ屋はあるので、閉鎖された空間のスーパーに並んで入るより気が楽。(日本のようにクール宅急便なんて便利なものがあったら本当に送って差し上げたいのだが・・乾物がなくなることはないでしょうけど、郵便局はやっているので鍵コメでアドレスいただければ早速送りますよ。遠慮なくw)

  

新鮮なバゲットをワンブロック先のパン屋に買いに行くのは旦那の担当。

ボーイズはオンライン授業もあることだし、早朝のジョグ以外は外出しない。

食料品はマルシェで数日分をまとめ買いしているので、私の主な外出は朝ランの1回のみ。毎日の運動の時間を待つ受刑者の気持ちはこんなものかと思ったり。

 

状況がどんどん変わり、その度にアラートが流れるのでもう頭がぐるぐるだ。

太陽が気持ち良さそうだからと窓を開けると、シーンとしている中で聞こえてくるのはサイレンの音ばかり。

昨日、一昨日と夏日和だったので、気温が上がる午後から夕方にかけて散歩やランニングでルールを守らない人の外出が多かったらしい。(天候がよくなると午後から夕刻にかけて ぞろぞろとカフェやバーにアペリティブに繰り出すという いつものラテンの習性もあると思う)

ついては早速規制が厳しくなった。

 - 悪質な人に対しては、罰金のみでなく(コロナ菌をばらまく可能性のある)「危険人物」として警察または軍隊が即刻逮捕もできるようになった。

- 外出は食品の買い物も含めて、基本的に自宅から半径500m以内に制限された

- 場合によっては2kmまで許容範囲なので希望の人は直接検問官に問い合わせ、許可を得る。

 これで頼みのマルシェはお伺いが必要となってしまった onz 

  そして私のランニングのコースは遠い方の橋まで1.5km (まあこれは諦めるしかない)

   みんなグーグルマップを使って距離を測りまくっているに違いないw

- 水が引くのを待っていたセーヌ川沿いの遊歩道も含め、森やビーチも全て侵入禁止になった。

異常度がどんどん進む。

 

マクロン は普段忙しくてできないこと、例えば本を読んだりしましょうとか言ってたけど、本屋は閉まっているのでKindleでも漁ってみるかな。

次男が契約していたNetflixを家族用の契約に変更し、それぞれが映画三昧でもしましょうか・・と思っていたところに

「インターネット回線は優先的に企業用に確保されるため、家庭用回線は非常に遅くなります」とのお達し。また政府がキャパシティー確保のためYoutubeNetflixに低画像に落とすよう指示したらしい。

他には、ケーブルTVの会社が無料提供を始めた。

 

 

今日のトレーニング:

曇り 7度(feels like 4度) 

風速:19 km/h    湿度 84 %  

シューズ:ペギー T2

前回、セット練で1h50分を2日連続走ったが、公園ランでいつも夜から出る腰の違和感がなかった。

ペギーに慣れたのか、ロングに慣れたのか・・

アスファルトだから土の公園よりインパクトはあるはずなのに・・よくわからん。

メニュー:ジョグ(状況の許される限り)

今朝は日の出前にボーイズとでた。

私たちは、200m以内に人が3人いるようになったら帰宅するというルールにした。

外は誰もいない・・検問もまだいない。

薄暗い歩道の端にちょろちょろいるのは、ネズミww(浸水してたから上がってきてるのね)

2周走って橋のベンチで筋トレするという合図のボーイズと別れた

3周目を終わったところで日の出、とともに警察の車が2台到着、6人が颯爽と降りてきて検問開始。

ポリス:外出誓約書と身分証明書を見せてください。

(印籠のように見せるが、薄暗くてよく見えなさそうだし 腕が短いからって一歩前にでたら)

ポリス:近寄らないで!w どこに住んでいるんですか? 住所をいいなさい。

私:XX番地の〇〇通り

ポリス:フムフム、誓約書に記載どおりで規制圏内、よろしい。 

しかしランはこのまま続けないでさっさと帰りなさい、Do you understand?

 

検問内容も一層厳しくなった。マスクなしの検問ポリスもご苦労様だと思う。


こんな時に走ってとか、トレーニングがどうだこうだと考えてて変な奴とか 不謹慎だと思われる方も多いだろうし、自分でもやっていることと言っていることが矛盾しているのはわかっているが、この状態の中で普通の精神状態を保つのは結構難しい・・

私を含め「自由」というものについて改めて考えている仏人も多いだろう。

なんたってこの国のスローガンは Liberté Égalité Fraternité リベルテ 自由、エガリテ 平等、ファターニテ 友愛)。

自由は何に奪われることが多いかと考えてみたら、私の場合はまたしても病気によって奪われてしまったことになるのかな。

 

ロックダウンはフランス語では「confinement」

意味は「監禁、幽閉」、個人的には英語より強烈な響だ。

この「confinement」は、当初の15日間から延長される予定で、長丁場になりそう。

とにかく規則の範囲内で できるだけ今までの日常を失わずに生活できたらいいな・・と思っている次第。

次の目標に向かってトレーニングのこととか考えていると現実逃避できる。

私のトレーニングが変な方向に向いているのはわかってるし、もう希望通りは無理だと思うけど、今はいかに妄想の世界に飛ぶか、そうやって精神的な自由を探している。

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今朝のアラートでは24時間以内の死者627人

イタリアが悲しすぎる・・・

 

 

 

セット練してみた

今日もほんとにいいお天気、今現在 20度近くになっている。

アパートの中から恨めしく外の太陽を眺めているフランス人が多いことだろう。

 

ボーイズは休校で超暇かと思えば、そうでもなく。

大学の授業は毎日4〜5時間あり、Microsoft Teamsを使用して教授のコンピュータ画面を見ながら、声を聴きながら受講しており、結構うまく行っているようです。

旦那は寝室にデスクを作りテレワーク、私はいつものキッチンで内職、ボーイズはそれぞれの部屋でオンライン授業。なんか不思議な構図になってます。

 

昨日の夜もテレビで内務大臣のQ&Aがあり、待ってましたの質問がたくさんありました。

- 外出誓約書は携帯にダウンロードして電子サインと日付にできないのか?

>小さい携帯の画面を確認することにより、警察との直接のコンタクトがどうしても増えてしまうので不可。紙ベースでの証明書とIDを距離をあけながら印籠のように提示する。

- コロナで皆が精神的にダメージを受けているところに、なぜ厳しい外出の検問などを行うのか。

>取り締りが本来の目的ではありません。あなたとあなたの大切な家族を守るための国が決めた大切な手段です。

- 今後、外出許可の項目から運動が外されることはあるのですか?

>可能性としてはあります。または外出誓約書に時間の項目が付け加えられて、外出時間に時間制限がかかる可能性もあります。

が、現状は人との接近度が少ない時間に一人で行う運動は許可されているのでウォーキング、ランニング、海辺に近いならビーチでヨガなどは問題ありません。ただ、人と待ち合わせしないこと、1m以上距離をあけることは守らないと罰金対象となります。罰金は135€、悪質な場合は375ユーロ(約4万4000円w)に変更になりました。

 

早速今朝も検問にあう、昨日とは別の場所でしているのが面白い。

今日は橋の真ん中、橋を渡ろうとして曲がらないと彼らがいることがわからないところにいた。 逃げ場がないww(逃げなくてもいいんだけど)

初日は規則に違反していても厳重注意のみだったが もう違う。

 

さてトレーニングはどの方向にすべきか検討中。

昨日の偵察ランで、早朝から走り出せば問題なさそうを確認。

今回、マラソンレーニング途中でレースがCXLになり、術後初めて不調なくトレーニングが継続できていたので、このまま続ければ私の脚と体がどれだけ耐えられるかの実験のいい機会になると思っていた。

目標としては、ロングを3時間または30kmまで積み上げてみたかったけど、この厳戒態勢の情勢でそこまでするのは、一応可能であったとしてもやっぱり ridiculous のアホと呼ばれそうなのと、スピード系は歩道ではできないので、セット練でボリュームを上げる方向でいこうかなと考え中。まぁ、今後の規制次第となりますが・・

 

今日のトレーニング:

晴れ 11度(feels like 13度) 

風速:5 km/h    湿度 59 %  

シューズ:ペギー T2

メニュー:補給はしない(買えないw)ので、筋肉にダメージを与えないと思われれる2時間以内のジョグ

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- 今日は1キロごとにある橋の登り降りが微妙に疲れたと感じた。

- 昨日の内務大臣の見解からか、私のトレーニングが終わりの頃は なんだか付け焼き刃のランナーや、ウォーキングの人が増えた感じ。

もう少し早くでないとだめかも。

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厚生省による薬に関する追加情報 :

コロナのような症状があった場合の解熱鎮痛剤は、パラセタモールアセトアミノフェンを推奨しているが、

- 1回あたりの投与量、1日あたりの最大の投与量、投与の間隔、最長で何日間服用していいかの期間を尊重すること。

(過剰の場合、重篤な肝障害や腎臓に合併症を起こす可能性がある為)

- 風邪薬を併用する場合 パラセタモールアセトアミノフェンが含まれていないかも注意が必要

 

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出張者のお土産(笑)にあったグリーンティーでものんで、恨めしく外を眺めながらリラックス中。

 

今日の偵察ラン

昨日の正午に「12時ですよ〜」のアラートが携帯やら、屋外ではサイレンやらが流れ、EU大陸封鎖となりました。

フランス国内外のフライトは90パーセントが減航され、

国民の移動のコントロールのために10万人の警察と国家憲兵隊が動員、フランス全土に検問が設置されるとの情報。なんか本当に戦争のイメージ。

EU内の日常必需品と食品の物流の運搬に関する移動は閉鎖されていないみたいです。

街中では、歩行者も含め移動に際しては外出理由を記載した日付と署名入りの移動証明書携帯が義務となりました。

これについてがやっぱり色々疑問が多く

- 5項目にそれぞれ ☑️ する方式

>2つ以上チェックしても大丈夫なの?

- 日付があることから毎日新しく作んないとダメなの?

>そんなことしてたらトイレットペーパーの次に、今度は印刷用紙パニックになるだろう!一般的に考えれば署名した内容に対する日付で外出日に対するものではなので、項目ごと一枚づつ作っておいて署名し、それを2週間使い回せばいいに違いない・・というボーイズの意見。文房具店は閉まっているので紙が買えないしね。

 

その夜のテレビでの総理大臣のQ&Aで色々クリアになったのですが

誓約書については「外出日にあわせて毎日日付変更必要」

>ひぇ〜

紙の無駄だろ・・考えた結果、うちは「消せるペン」で日付記入と署名をすることにしました。

あいにくなぜか紫色しかないけどw(そこはフランス人 気にしないだろう 笑)

それにしても あぁ走るの許してくれてよかったw

 

今日のトレーニング:

晴れ 12度(feels like 12度) 

風速:3 km/h    湿度 68 %  

シューズ:ペギー T2

メニュー:長男と偵察ジョグ

誓約書と身分証明書の携帯がムズい(もー なんなのコレw)

-「近所」ってどこまでいいの?

- 近場でも橋渡ったら区が違うけどいいの?

と頭の中は質問だらけ・・

セーヌ川沿いの遊歩道が早く水没から解消されてくれないかしらん・・

こうやって所どころ まだ大きい水たまりがあって通り抜けできない状態だけど、だいぶ水が引いてたからこのままお天気が続けばあとちょっとだ

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朝早めだから、もしかしていないかと思ったら、いらっしゃいました検問w

IDと誓約書を提示してチェックww

 

とりあえず川沿い道路の歩道を走りだす。

あ、ポンピエ消防隊がいたいた!

同じカルチエのはずだから、彼らが走っている順路を走ればいいんじゃないの?っていうことになり目でフォロー

長男とも並んで走らず距離あけて、あくまでも単独ランになるように

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走っているときに人を追い抜いたりすれ違う時は、1m以上あけないとダメだから、お互いにすれ違うタイミングを見計らいながらスピードを緩めたり速めたりで、狭い歩道を走るときは結構大変。

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altitudeの形がいつもと違って新鮮

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消防隊とは逆向きに走っていたので毎回すれ違うんだけど、彼らは車道を走って私たちに歩道をあけてくれた。

3回目くらいのすれ違いで ニコッxウィンク、私もメルシーの意味で うなづき x ニコッ

もう一人の毎回すれ違ったおっちゃんは、タッチなしのハイファイブだった。

こういうところがランナーのソリダリテ・・・

ちょっとうるっときた瞬間でした。

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とりあえずこれが当分マイコースになりそう

ペットの散歩の人がもう少し出始めるとマズいが 早朝なら大丈夫そうだし。

ただ車両の交通量は結構あって 排気ガスが時々臭いけどしょうがない・・

 

PS: 誓約書の記入は 紫ペンでも怒られませんでしたw

 

 

 

 

 

We are at war

昨日の20時に早速マクロン 大統領の次の指示がありました。

専門家の指示によると、各自が他人とのコンタクトをできるだけ少なくするのが今拡大を防ぐための一番のプライオリティである。

ついては明日の正午から最短15日間、外出にとても強い制限がかけられます

- 可能な全ての企業はテレワークを実行する、不可能な場合は感染対策として決められた規則を守る

- 規則に反した場合は罰金

- EU連合の共同決定により、17日の正午から、EU圏とシュンゲンに加盟している国への国境を閉鎖。30日間、EU圏内外の国との移動を停止。海外在住のフランス人と滞在許可書を所有の者で、帰国希望者は滞在先のフランス大使館または領事館にコンタクトして帰還願いを出す。

- 進行中の年金改革と市議会選2回目は延期

- 経済面:税金と社会保険料、銀行貸付返済、水道、電気、ガス、家賃など支払い延期。国として3000億ユーロを上限に保証予定。

- 感染者が多く医療機関が飽和状態になっているアルザス地方などには軍による野外病院を作り、重症者の移動などにも軍が関与

- 第一線で戦う医療関係者を国全体で助けましょう

- 医療関係者にたいして、国の費用で、子供達の保育施設が利用可能になり、タクシーを利用しての帰宅や最寄りのホテルに宿泊可能となる

- マスクは依然として一般医をはじめ医療関係者をプライオリティーとして確保されています。感染多発の25県に明日から、それ以外は水曜から各薬局に配達されます。

- 間違った情報に惑わされず、落ち着け、パニクるな

 

その後、1時間ほど間をおいて内務大臣が具体的に指示

- 17日の正午より15日間(延長の可能性あり)より厳しい移動制限開始

- 基本的には自宅待機

- 以下例外として誓約書を携帯の上 許可 (誓約書?って何かしらん)

 1、テレワークが不可能な人の自宅から職場への移動(職場からのテレワーク不可の証明書必要)

 2、居住先から近場のスーパーなどでの必需品の買い物

 3、医療関係業務の移動

 4、子供の保育、弱者のヘルプのための移動

 5、若干のフィジカル アクティビティのための外出

- これらに従わない場合の罰金は現在38から135ユーロ

- 1m以上の対人距離を確保する、手洗いは頻繁で綿密に、アルコール消毒も利用、挨拶は接触なしで

 

その後、昨夜中に 政府(GOUV.FR)から携帯に一斉SMS

詳細の明記されているサイトのURLが添付されており、

その中に疑問のあった誓約書の雛形が添付されていました。

タイトルには「外出に関する例外的証明書」とあり、

内容は

「以下に署名の私、XX(生年月日、居住先)は2020年3月16日のCovid-19に関する移動制限の規約にのっとり、自身の外出は以下の内容に基づくものであることを証明いたします」

として前記の5項目が書かれており、個人的に一番気になる「5、フィジカルアクティビティのための外出」欄には「若干の自宅周辺における集団スポーツ以外の単独の運動、またはペットのための必要不可欠な外出」とありました。

 

走れるのは本当にありがたい。やっているスポーツがラニングでほんとよかった。

こうなると早朝に自宅周りをぐるぐるですかねw(ぐるぐるは慣れてますけどね)

「若干」の程度具合がひっかかる(普通の人と感覚がずれてたりしますでしょw)

水とかでなくて 身分証明書と この誓約書を持って走るww

そして外出者は警察によってチェックされるとのこと。

この異常さが、異常すぎて不思議。

  

今朝の街の様子

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混み合っているのではなく建物内に入れるお客さんの人数が数人に限られているので

こうやって1mずつ間隔をあけて、外に長い列ができています。
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マクロン の20分強のスピーチの中で「Nous somme en guerre」(We are at war)というフレーズが6回も繰り返されました。

この言葉はテロの時を思い出させられる。

これは非常事態宣言ですね。

 

Mes chers compatriotes(親愛なる同胞よ)

フランスは今とても厳しい時の中にあります。

いつこの戦いが終わるのか予測ができません。

が、私は確信します。

私たちが より一致団結して行動することが、より早くこの問題を克服することになります。

 

あと数時間で正午になっちゃうよー。

EU圏の国境が閉じられ、外出に一層の制限がかけられる。

私は(まだ誓約書不要の)正午になる前に走ってこようかともおもったけど(あほ 笑)

ちょっと様子をみることにします。