とりあえず走りだしました!

2017年2月20日に右側の人工股関節置換術をし、2012年から始めたランニングが続けられるのか? の記録です。

人工股関節になるまでの経緯と追加情報

ラン × 人工股関節の記事になるとアクセスが多いので、皆さん色々と問題を抱えながらさまよっていらっしゃる方が多いのかと感じます。(私もそうでしたので)

術後から現在までの経過は既に「人工関節に至るまで①〜⑦」で記事にしていますので、今回は補足を含めて時系列に簡単にまとめようと思います。重複しているところもあるかと思いますが、あくまでも私の場合ということで、私は、急速に悪くなった特別なケースかもしれません。(まとめといっても羅列です)

- 今から5年程前(2012年)から健康管理のため少しずつ走り出すようになる

- その2年程前からジムには通っており、有機酸素運動と軽いトレーニングのクラスを取っていたので、全くの無運動状態からランニングを始めたわけではありませんが、走ることはしていませんでした。(バスを追いかける時は除く)

- 体重は重くもなく軽くもなくの普通

- 昔にスキーで痛めた尾てい骨と、手首が時々痛くなる事はあったのですが、それ以外に特に問題はありませんでした。

- その時点での既往歴は、2009年 突発性視神経炎

視神経炎 - Wikipedia

2010年と2011年 乳がん手術

(11年の乳がんは同じ側ですが metastases(転移)ではなく別物)

- 乳がんで受けた治療は放射線治療のみ、抗がん剤は選択ができたので受けてません。

反対に、放射線治療は治療回数を多くしています。

- 2010年から今も継続している薬は乳がん用の女性ホルモン抑制作用の薬(簡単に言えば女性ホルモンを取り除くもの) 

タモキシフェン - Wikipedia

副作用欄には関節や骨関係への直接な影響は書かれていませんが、薬を飲み始めてから更年期障害と同じような症状にまっしぐらだったので、関節や骨に何か影響はあったかと個人的に思ってます。(私が現在飲んでいるホルモン抑制剤は5年間が普通で健康保険でカバーされるのもその範囲ですが、数年前の学会で10年が再発に より有効とさるリサーチ結果があったので医師と相談しそのまま継続しています。それ自体にまた別のガンの発祥率を上げるという副作用があるので、他の医師にかかると、なぜまだ薬を継続しているのかと疑問視されますが無視(笑)。現在の、薬による仮性閉経から本当の閉経になった後は、骨密度の低下、関節痛や関節のこわばり等 の運動に対しては決定的な副作用がある薬に変わる予定なので、現在の薬を継続で代用できないか思案中。

http://jbcs.gr.jp/guidline/guideline/g1/g10460/

話をもどします。

- 2012年の9月に初めて6kmの大会にでます。

- その後、9月下旬に16k、10月に10kとパリ20k、12月に10k、3月にハーフ、4月にマラソン、5月に20k、6月に10k x 2回のペースで大会出場。

- 普段のラン回数はだいたい3日ごとに走るという感じ。(メニューはあんまりなし)

- 1回の距離は大体10km前後、時々20km前後(20は月に1回くらい)

- 周回ぐるぐるが苦手なので、いつも川沿いのアスファルト+石畳の1本道コース

- そこに週2回くらいのジム(軽いまたは自重のウエイトトレーニング)が加わります

- 走り出して2年くらいたってから右股関節のみが痛み出す。それまでは多少の膝痛とかありましたが大きな故障はなし。

- 最初はストレッチすれば数日後には治ってました。

- その内、痛みが長く続くようになり抗炎症剤(voltalene等)を数日飲んでは治るということを繰り返すようになります。(股関節の場合、痛みの発祥するところが深いのでクリームや湿布薬は意味がないというDr. からの意見で使わず)

※ 痛みの場所は最初は鼠径部(太腿内股側)ですが、その後外側の側面、お尻の奥などとその時に寄って移動しました。それも変形性股関節症の特徴と外科医からは言われました。最終的に痛かったのは鼠径部だったです。

- 治療の一環で股関節のレントゲン/MRIを撮った際以下を指摘されます。

dysplasia臼蓋形成不全)がベースにあった為に発生したと思われる股関節のosteoarthritis変形性股関節症)と言われます。

臼蓋形成不全 DDH      (何故か世界の中でも日本人、特に女性に非常に多いとのことです)

変形性股関節症 - Wikipedia

dysplasia(臼蓋形成不全)は、幼児期に指摘や治療された覚えはないことから、思春期の発育不全らしいとのこと。

股関節の osteoarthritis(変形性股関節症)については、cartilage(軟骨細胞)もやや残っており、まだそこまで進行していないので様子をみるようにとのことでした。

痛みが発生する仕組みとしては、

Dysplasia臼蓋形成不全)による骨盤の臼蓋(大腿骨を支える骨盤側のかぶっている骨)の、大腿骨頭へのかぶりが浅いので、 labrum(関節唇)という骨を支える軟組織が逆に成長し、正常の人より長くなっている。

その部分が運動による摩擦で炎症=股関節インピジメント(femoroacetabular impingement、FAI)を発生させ、その炎症がCyst(嚢胞)のようになり、周りの神経を圧迫して痛みを発生させているということでした。

股関節インピンジメント - Wikipedia

なので、休息や薬で炎症が和らぐとCyst(嚢胞)も小さくなり痛みも引くということだったようです。

ここで、将来的に人工股関節になる可能性があることを指摘されます。

(自分では、将来的=70歳くらい?とか思ってましたけど)

- そのまま様子を見たりしながらランニングは続け、それから1年くらいした後、抗炎症剤も段々効かなくなり、痛まない期間が短くなってきます。

- 治療を初めてから1年後くらいにDr.の勧めで股関節へのステロイド剤を使った infiltration (神経ブロック注射?というのでしょうか)の注射を打つことにします。

(併せて、関節内へのヒアルロン酸注射も良いと聞いたので医師に相談するが、膝関節には効くことが多いが股関節には効かないとのDr.の意見でせず。)

注射はとても良く効いて、翌日くらいから嘘のように痛みがなくなりました。

注射から5日後くらいからランニングを開始してよいとのことでしたので、一応それを守ってまた従来のサイクルでランニングとジムを再開しました。

- その後、順調でしたが注射が効いたのは半年程で、また元の痛みがだんだんぶり返してきます。

飲み薬の抗炎症剤もあまり効かずで、もう一度 infiltration (神経ブロック注射)を受けました。またすごく効いて調子が良くなりましたが、今度は3ヶ月くらいしかもちませんでした。(Cyst(嚢胞)がいよいよ大きくなってきたということです。)

私としては、こうやって時々 infiltration (神経ブロック注射)を継続して行けばいいのかと簡単に思ってましたが、医者によると「股関節への注射は、すごく体の奥深いところまで針をさすので、その注射により感染症を引き起こす可能性があり、半年ごとにやりましょうかという訳にはいかない。また頻繁にすると今度はその薬品により骨にダメージを与えてしまうので、永遠に続けることはできない」ということでした。

そして去年の夏休み中はトレッキングはしていたのですが、あまりランはせずで調子はまずまずの所へ、新学期の9月から走りを再開し、10月のこの岩登りランで、股関節に決定的なダメージをあたえてしまった感じです。 (今はもう絶対挑戦できないコースになってしまいましたが、パリのUTMB出場の人々が練習するコースなので一度だけでもやってみることができたのは良かったかな)

手術を受けた外科医からは、初診ですぐに人工股関節の手術を勧められたので、びっくりして一旦保留にしたのですが、私の症状は進むばかりで、具体的には、

・車に乗る時足が持ち上げられないので手で持ち上げる

・下着やズボンへ足を通すのに足が上がらない

・階段は痛くない方の足でのみ上がる(交互に足を上げることはできない)

・靴下や靴の紐がかがむと痛くて履けない/結べない(精神的に辛かったのはランシューの紐が、足の甲の真ん中で正しく結べなかった)

・洋式トイレに座るのも痛い、椅子に座っていても痛い

・最終的には横になって寝ている間もずーと痛いので寝られないというところまで

本当に階段を転がるように、という言葉がピッタリなように急速に進行しました。

しかし、何故か前進する動作(歩く)ことはそこまで不自由でなかったので、ウォーキングは継続し、こんな状態なのに週1くらいで5kほど川沿いを走ってたのです。回りからは走っているようには見えなかったと思うけど、それでも時速は7半km/hくらいだった。(あ、今とスピードあんまり変わらない〜 (;´༎ຶД༎ຶ`)  でもバカでしたよね〜 笑  同じコースに脳梗塞か何かから回復途中の片腕がマヒした男性ががんばって走ってたから、自分もがんばんないと と思ってたこともあります。)

どしても気になっていたのは登録済みのパリマラソンで、そのマラソンを走る為にもう一回だけ infiltration (神経ブロック注射)を受けようかと考え、外科医に相談したところ「可能だが、痛みは必ずぶり返す。そして注射による感染症の可能性のある3ヶ月間は手術できない。もし注射で重篤な感染症を発祥したら人工股関節の手術ができなくなる可能性もある」とのことで心を決めて早速手術の予約をし、2月20日に手術を受けるということになったのです。

もしその時、3度目の注射をしていたら、マラソンはおそらく散々な目にあい、症状は更に悪化してただろうし、多分手術は今年の4月末以降で、リハビリ中の夏休みは日本に行けなかっただろうし、第一にこのブログをはじめるタイミングも相当ズレてたと思います。(それを考えると2月にしてホントに良かった 笑)

あと、まずは体にダメージの少ない Arthroscopy(股関節鏡視下手術)それでダメなら股関節置換術というステップも考えたのですが、外科医からは、「年齢的(40歳以上)に再発の可能性が高い、その後また痛みがぶり返したとしても感染症等の問題からすぐに人工股関節置換術はできない」等の理由から否定的だったので直接手術を選択しました。

もう1つ、私がランニングを初めて少ししてから、スポーツ界のストレッチングに対する考え方が変わったようで、運動後にすぐに強いストレッチをしては逆に筋肉にダメージを与える。ストレッチングは運動後1時間以降、もしくは翌日以降が良い ということがジムで一般的になり、私もそれに従って 今まではラン後すぐにしていたストレッチをしなくなった訳ですが、1時間後とかいうと忘れる、翌日もっと忘れる で、全然ストレッチングはしていなかったことも原因かと思います。(今だに良く忘れますけど)

 

参考になった日本のサイト:

http://www.jinko-kansetsu.com/ask/index.php?type=hip

http://www.kansetsu-itai.com/about/hip/artificial/kind/kin002.php

その中でも以下の病院は私がフランスで受けた手術やその後の経過、考え方が一番近いように感じました。

http://www.fff.or.jp/seikei/artificialjoint_center/tha.html

他には 

リハビリmemo    色々参考になる記事が多かったです。

http://www.rehabilimemo.com/entry/2017/05/21/224207この記事は手術を迷っている方にアイディアをくれます。

スポーツ整形外科医S. Uのブログ Sports Physician S.U Blogの診察を受けてみたいと思っていた。

 

※ ご質問がある方はコメントでいただければ可能な範囲で回答致します。

 

こうやって見返してみると、今はなんて自由なんだろー。忘れてはいけませぬね。

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今日のランニング:30分

距離を意識しないようGarminの表示を時間、ペース、ケイデンスにかえる。

エクササイズ:縄跳び w/tabata 1セット

Running lunge + Hop jump + Skip

反対の股関節がやや変なのでストレッチ

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前から気になってたのですが、私のブログのプレビューみると、広告 こんなのばっかりでます↓ なんで〜 😱

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旦那は、「(私が)それ系のサイト見てるからCookieが働いて」‥‥

あるわけねーだろ! 👊 ドカッ! 

この画像が、今日のタイトル横の画像になるとアレなので、今朝のパリの風景貼っときます。(笑)

日曜ということもあり、右を見ても、左を見てもランナー🏃ランナー🏃‍ランナー🏃‍

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ひたすら階段ランナー

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縄跳び軍団  なにげに縄跳びトレーニングって今はやりなのかしら?