2学期開始の長男
兎にも角にも、長男が何事もなく無事フランスに戻ってきてホッとしています。
今回の日本の大学への交換留学は、全て英語での授業であることと、基本的にGraduate用のカリキュラムだったので、undergraduateの彼についていけるのか心配しましたが、なんとか大丈夫だったみたいです(まだ学期末試験の結果待ちだけど〜)
仏の高等教育システムってとても特異なのでちょっと説明しますと、
高校卒業試験のバカロレア合格後は、大学(University)とエリート専門のグランゼコール(Grandes écoles)があります。
グランゼコールに入るには、まず高校で成績優秀だった生徒が、 Classes préparatoiresと呼ばれる準備学級(2年間)に入り徹底的に勉強します。
ここでめちゃくちゃふるいにかけられ、そこで勝ち残った生徒のみがグランゼコールに入学できるというシステム。
グランゼコールは、国を率いる大会社の管理職や幹部層を養育する目的で創設された教育機関なので、技術や商業、政治の分野におけるエリート要請機関です。頭脳だけでなく、体力的にも精神的にも非常に強くないと勝ち残れない場所らしいです。(その一つが、パリ祭の時に大統領に向かって、誇らしげに騎馬隊となってシャンゼリゼをパレードに参加する生徒たちね。フランスの未来の頭脳の集団)
そこを卒業した知人によると、グランゼコールではその各専門分野のトップにたつための勉強ばかりで、危機管理とか窮地に陥った場合に解決する為のケース練習ばかりをするらしいです。 フランスの大統領は必ずと言っていいほどここを出ています。人によってはグランゼコールをはしごして、2つくらい卒業しています。(現在、黄色にやられている方とか、極東で投獄中の方とかも 笑)
一般大学(university 医学部含)の方は、学士(licence)は3年、修士(master)は5年、博士(doctorat)は8年間の研究教育となります。(公立の場合、修士過程までは基本的に教育費は無料!)
で、うちの長男は一般大学なので、現在フランスでは大学3年生。この夏までで学士過程が終了します。
今回の日本の大学との交換留学は半年〜1年まで延長できたので、
私:「どうせ行ったんだからもう半年延長して1年いてみたら〜?」と強く勧めたのですが、
長男:「9月から始まる修士課程の準備に間に合わなくなるから」と帰ってきました。
だから先週、日本の大学の学期末試験を受けて、そのままパリへ。
試験結果はネットで確認できるから東京にいる必要はないそうです。
私:「せっかくのいい経験なんだから1年くらいずれてもいいのにねぇ。」
っていうか、「お母さんの東京マラソン、誰が応援するのさ!」と粘ったんだけど、
長男:「どうせ僕がいたって、マラソンは自分との戦いなんだから‥」ときっぱり。
ということで、長男は今日からこちらの大学のセミスター(後半半分の学期)が始まりました。朝8時から20時までびっちりの授業。
今日のトレーニング:火曜日なのでジム
じっくりドリルと筋トレ + フォームローラーマッサージ。
今日は、走ってないので書かない予定でしたが、珍しくこんなお天気なので‥‥
明日も天気予報は雪マーク。
当分室内トレーニングだな、こりゃ。