アントワンの感想
今日から大型の仏全土ストが始まった・・
SNCF(フランス国鉄)、RATP(パリ市交通局)、エールフランス、管制塔、EDF(フランス電力&ガス)、大型長距離トラック運転手、石油精製業、教師、大学生、警察、弁護士、裁判官、清掃員などなど
日本大使館より注意勧告も届き・・
結局、長男が言ってた「Convergence des luttes」の、ムーブメントが大きなひと塊りになりつつあるね。私的には、やってる方もやられる方もクリスマスのバカンスまで粘れるかどうか我慢比べみたいなもんだと思う。
交通機関のストライキは歩けばいいし、レンタルのキックボードや自転車、EV自動車とかあるし、
警察については、もともとデモに対するガードなんかは軍隊だし、
病院は公立の総合病院だけだろうし、ミニマムサービスはあるだろうし、
ってことで個人的には、そのうちパリのスーパーから食料品とかなくなるんでないの??っていうのが一番心配(笑)
それにしても、何かっていうとバカンスシーズンに頻繁にストするエールフランスは超迷惑、観光で成り立っているパリにはダメージだよねー
いったいどうなることやら・・と考えていたらアントワンからメッセージ
「スト始まったら来にくいし、今、回復期間で暇だから来れば〜」
で、行ってきました昨日の水曜日に。
ちょっとそれますが、フランスでは、基本的に毎水曜日は幼稚園と小学校はお休み。学校は週4日制(ちなみに中学校は午前中のみ。一般的に水曜日はスポーツ、音楽系、芸術系のお稽古事に励む日)なので、お母さん達のパーソナルトレーニングが少ないから、アントワン、水曜日は暇なことが多いらしい。
まずは OMAN by UTMB 170kmの感想
- オマーンの街自体はとても安全、オマーン人穏やか、宗教の違いもリスペクトされてて嫌な思いはしなかった。
- コースはトレイルというより、もはやアドベンチャー
- 今まで出場したレースで一番難しいコース
- 気持ちよく走れるという部分が1km足りともなく、ずっと難しいコンディションが続く
- 「ここで一瞬でも気を抜いたら落ちて死ぬぅ」と思ったところが何度もあった。そんな場所は時速2km以下でしか進めないような・・それが永遠に続く感じなので体力的はもとより精神的にも非常に疲れた
- 100kmすぎのエイドで結構マジなメディカルコントロールがある。そこで医者に「これ以上続けるのは無理」とか、「170は無理だから130kmのコースに変更してください」と言われたりする参加者が結構いた。
- そんなことをするだけあって100km以降の残りの70kmは本当にきつかった。
- ゼッケン1と3のトップランナーが途中で自主リタイアしたと情報が入った時にはビビった。
- 130km地点の2800m超えのXX山の頂上に着いた時の景色は素晴らしすぎて忘れられない。
アントワンのインスタよりお借りしました
- 43時間41分xxかかったが、途中40分横になって「しまった長すぎた」と思ったが、今思うとそれがかえってよかったのかもしれない。(UTMBでは長い休憩はしないらしい)
- 総合3位に入った日本人女子のマダム Niwaはすごい。小ちゃい体でスイスイと、あれはモンスター。
(わっ、41時間29分xx! 調べてみたらこの方でした https://timetoplay.salomon.jp/ambassador/kaori-niwa/ )
- レース結果は男女共同になっているので、もちろん彼女は女子1位だ。4位にもう1人スイス人の女子がいて、僕とアドリアン(お友達)は6位と5位。男女が別のランキングなら僕らは表彰台だった(アントワンの顔がにやけだす)
- その中で今年の夏のUTMBと今回のOMANの2レースを完走したのはMme.ニワと僕 の2人だけ(完全に にやける)
- そして、無事来年のUTMBの出場権はゲットしました(うれしそー)
- レース後、UTMBの責任者の1人と話す機会があった
責任者:出身はどこですか?
アントワン:パリ
責:えっ? では主な坂トレーニングは一体どこで?
ア:ジムのトレミ
責:「それは Très intéressant(very interesting)」だったらしい・・
私:ねぇ、その時、アントワンが出してる本の話したんでしょうね?
「(坂のない)都市でどうやってトレイルの練習をするか・・」のやつ
ア:してない・・
(あー もう本当に商売っ気ないんだから・・ onz
それにしてもやっぱりトレミ侮れないなー vs 嫌いだけどw)
かわって今度は私の番で10km de Parisの結果を見せる
アントワンより:
- ただがむしゃらに走ったのではなく、アップダウンに関係なくほぼイーブンペースで走っているところがとてもよい。
- オールアウトでマキシマムで走り切るより、レースではそれが結構大事。
- 走りがコントロールされてたからレース後の疲労とか問題とかもなかったはず。
>メルシー。
走り終わった後、荷物預けなかったので体が冷える前にジョグって帰れたし、疲労や故障系は全くなかった。
まあ、レースは10kmだったけどね・・(笑)
アントワン:今ちょっとトレミで軽く走ってみてー
私:えええー 💦
ア:うん、わかった。下半身はあまり問題はない。
上半身がガッチガチだから腕を振っていても下半身に伝わらないんだな・・・どうしてそんなに肩に力が入るの??
私:えええー!でも私的には今「すごくリラックス」を心がけたんだけどね
ア:全然リラックスしてない、肩が完全に上がっている。次回から上半身をリラックスして走るようにしてみて。
上半身をリラックスということは、肩だけでないよ、胸もリラックス、ひいては顎もリラックスさせるように気をつけてみて。それはスピード系をやる時も同じ。
私:あ、顎まで・・・
で、現在トレーニングは速く走る系、エンデュランス系をそれぞれ週に一回、あと一回はジョグって感じだけどいいの??
ア:それでよし、増やす必要はない
私:そうか・・
それでね、この前30秒xR30秒を15回やってみたんだ。全然速くないし、特に最後の5回はダレたような・・
ア:Trés bien! では次回は20回やってみて。ただし10回x2セットな感じで、10回終わった後2分くらい休憩を入れて、2セット目の10回をできるだけダレを少なく終わらせる。
最後の3回くらい(17回目くらい)は少し遅くなってもしょうがないし、目一杯走ったらそうなるのが普通だと思うけど、ダレが13回目くらいからでるようではエフィシェンシーの高いトレーニングにならない。
私:フムフム了解。でさー 4月初旬のマラソン用のトレーニングそろそろ始めないとねと思っている。
ア:うーん、ノエルと新年のフェットが終わってからでいいんでない?
私:え〜?それじゃあ遅すぎない?? 3位のMmeニワはさ、日本人だから毎日コツコツとそれもすっごい距離を踏んでるかもよ、それが記録に現れてるとか??(笑)
ア:彼女はプロ、朝から晩までそれだけやってればいいんだから・・僕たちは違う。
マラソンの距離はもうなんども経験しているんだから、そんなにビビることない。期間を決めてピシッと集中してトレーニングした方が、体力的にも精神的にも効果が高い。
うーん、元々ポテンシャルの高いアントワンの言葉に乗っていいだか悪いんだか・・迷うな・・
だけど、それなら新年が明けるまで楽しく走ることにしようかな・・(とか、すぐゆるい方にすぐ流れる 笑)
おでこ半分から日焼けしてて(笑笑)のレース後のアントワン。
とても元気そうですが、脚は写ってないけど傷だらけ・・
この人の驚きのところは、痛いところとか故障ということを今まで聞いたことがないこと。なんでだかわからないけど、こんなすごい標高の170kmやってもこの程度、「故障なし人」は強いわ。
これから2週間は完全休養、その後、楽しむことを主体にしてぼちぼち走り出し、新年明けてから4月のポルトガルのマデール島である115km、累積標高 7200mに向けてトレーニングを始めるらしい。
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今日はピラティスとヨ〜ガの2本立てしてきたけど、呼吸方法が全然違うからすぐに頭の中が切り替わらず混乱して集中できず・・
不器用には同日に連続はムリ・・と判明
ついでに、
日本の妹が「あの、おばさんだか おじさんだかわからない 性別不明の見苦しいレース写真は ないんでないの?」というので・・
(確かに、なんで歳とるごとにおっさん化するんだろ?)
イメージ、差し替えお願いします〜(笑)
寒いです〜。