とりあえず走りだしました!

2017年2月20日に右側の人工股関節置換術をし、2012年から始めたランニングが続けられるのか? の記録です。

現状報告

田舎のあるパリジャンは、ロックダウンの指示がでるという噂が流れた先週末に結構な人がパリから離れてしまった。田舎の住所をセカンドレジデントで登録をしていれば、あちらでの外出も大丈夫だし。

仕事はネット環境があればできる人も多い、田舎は人口密度が少ないから1mをあんまり気にしなくていいだろうし、監視ポリスも少ないだろうから確かにストレスが少ない。第一広い庭のある家が多い。

うちもノルマンディーへ避難を一瞬考えたけど、田舎は往往にして医療機関の状態が悪いので、いざという時にはやっぱりパリだと判断して留まることにした。

 

幽閉生活もそろそろ1週間。

生鮮食料品の買い物は、朝一ならガラガラの 最寄りのマルシェで数日分にまとめ買いして済ませている(買い出しも単独行動必須なので、パリジャンなら一家に一台の以前お見せしたこのカート役立ってますw)

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自宅から半径1km以内にあるMyマルシェは週3回あり、今回の件で出店しているお店も少なくなってしまったが、これが逆に功を奏しており人がまばらなのがよい。最低限度の八百屋、肉屋、魚屋、チーズ屋はあるので、閉鎖された空間のスーパーに並んで入るより気が楽。(日本のようにクール宅急便なんて便利なものがあったら本当に送って差し上げたいのだが・・乾物がなくなることはないでしょうけど、郵便局はやっているので鍵コメでアドレスいただければ早速送りますよ。遠慮なくw)

  

新鮮なバゲットをワンブロック先のパン屋に買いに行くのは旦那の担当。

ボーイズはオンライン授業もあることだし、早朝のジョグ以外は外出しない。

食料品はマルシェで数日分をまとめ買いしているので、私の主な外出は朝ランの1回のみ。毎日の運動の時間を待つ受刑者の気持ちはこんなものかと思ったり。

 

状況がどんどん変わり、その度にアラートが流れるのでもう頭がぐるぐるだ。

太陽が気持ち良さそうだからと窓を開けると、シーンとしている中で聞こえてくるのはサイレンの音ばかり。

昨日、一昨日と夏日和だったので、気温が上がる午後から夕方にかけて散歩やランニングでルールを守らない人の外出が多かったらしい。(天候がよくなると午後から夕刻にかけて ぞろぞろとカフェやバーにアペリティブに繰り出すという いつものラテンの習性もあると思う)

ついては早速規制が厳しくなった。

 - 悪質な人に対しては、罰金のみでなく(コロナ菌をばらまく可能性のある)「危険人物」として警察または軍隊が即刻逮捕もできるようになった。

- 外出は食品の買い物も含めて、基本的に自宅から半径500m以内に制限された

- 場合によっては2kmまで許容範囲なので希望の人は直接検問官に問い合わせ、許可を得る。

 これで頼みのマルシェはお伺いが必要となってしまった onz 

  そして私のランニングのコースは遠い方の橋まで1.5km (まあこれは諦めるしかない)

   みんなグーグルマップを使って距離を測りまくっているに違いないw

- 水が引くのを待っていたセーヌ川沿いの遊歩道も含め、森やビーチも全て侵入禁止になった。

異常度がどんどん進む。

 

マクロン は普段忙しくてできないこと、例えば本を読んだりしましょうとか言ってたけど、本屋は閉まっているのでKindleでも漁ってみるかな。

次男が契約していたNetflixを家族用の契約に変更し、それぞれが映画三昧でもしましょうか・・と思っていたところに

「インターネット回線は優先的に企業用に確保されるため、家庭用回線は非常に遅くなります」とのお達し。また政府がキャパシティー確保のためYoutubeNetflixに低画像に落とすよう指示したらしい。

他には、ケーブルTVの会社が無料提供を始めた。

 

 

今日のトレーニング:

曇り 7度(feels like 4度) 

風速:19 km/h    湿度 84 %  

シューズ:ペギー T2

前回、セット練で1h50分を2日連続走ったが、公園ランでいつも夜から出る腰の違和感がなかった。

ペギーに慣れたのか、ロングに慣れたのか・・

アスファルトだから土の公園よりインパクトはあるはずなのに・・よくわからん。

メニュー:ジョグ(状況の許される限り)

今朝は日の出前にボーイズとでた。

私たちは、200m以内に人が3人いるようになったら帰宅するというルールにした。

外は誰もいない・・検問もまだいない。

薄暗い歩道の端にちょろちょろいるのは、ネズミww(浸水してたから上がってきてるのね)

2周走って橋のベンチで筋トレするという合図のボーイズと別れた

3周目を終わったところで日の出、とともに警察の車が2台到着、6人が颯爽と降りてきて検問開始。

ポリス:外出誓約書と身分証明書を見せてください。

(印籠のように見せるが、薄暗くてよく見えなさそうだし 腕が短いからって一歩前にでたら)

ポリス:近寄らないで!w どこに住んでいるんですか? 住所をいいなさい。

私:XX番地の〇〇通り

ポリス:フムフム、誓約書に記載どおりで規制圏内、よろしい。 

しかしランはこのまま続けないでさっさと帰りなさい、Do you understand?

 

検問内容も一層厳しくなった。マスクなしの検問ポリスもご苦労様だと思う。


こんな時に走ってとか、トレーニングがどうだこうだと考えてて変な奴とか 不謹慎だと思われる方も多いだろうし、自分でもやっていることと言っていることが矛盾しているのはわかっているが、この状態の中で普通の精神状態を保つのは結構難しい・・

私を含め「自由」というものについて改めて考えている仏人も多いだろう。

なんたってこの国のスローガンは Liberté Égalité Fraternité リベルテ 自由、エガリテ 平等、ファターニテ 友愛)。

自由は何に奪われることが多いかと考えてみたら、私の場合はまたしても病気によって奪われてしまったことになるのかな。

 

ロックダウンはフランス語では「confinement」

意味は「監禁、幽閉」、個人的には英語より強烈な響だ。

この「confinement」は、当初の15日間から延長される予定で、長丁場になりそう。

とにかく規則の範囲内で できるだけ今までの日常を失わずに生活できたらいいな・・と思っている次第。

次の目標に向かってトレーニングのこととか考えていると現実逃避できる。

私のトレーニングが変な方向に向いているのはわかってるし、もう希望通りは無理だと思うけど、今はいかに妄想の世界に飛ぶか、そうやって精神的な自由を探している。

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今朝のアラートでは24時間以内の死者627人

イタリアが悲しすぎる・・・