とりあえず走りだしました!

2017年2月20日に右側の人工股関節置換術をし、2012年から始めたランニングが続けられるのか? の記録です。

ロックダウン解除のスキーマいろいろ

目覚ましをかけて寝る必要がなくなってから かれこれ。

睡眠が浅いせいもあるかもしれないけど、最近の目覚ましは鳥の声だ。4時くらいの真っ暗では誰も鳴かないのね、鳴き始めるのは日の出少し前。

現在 日の出は7時すぎだから、最初の鳥がクイクイと言い始めるのは薄っすら明るくなった6時半ころか。

最初に鳴きはじめるのはいつも同じ方、次に別の声が聞こえてきて、また別のが・・と続き、完全に太陽が登るとシーンとなる(笑) 

この鳴き声の順番が毎日変わらないのが面白い、同じ時間に同じ鳥の声がする。

自然っておもしろいなー。

 

 

今日のコロナ系アップデート:

感染者総数 117 779人(+ 4 799 )

死亡者数  12 210人(+ 1 341   うち 病院 + 412  / 老人ホーム等 + 929)

ICU 7 066人(+ 541)

厚生局長から:

- ICUの状態に やや光が見えてきたとは言え、まだ状態が大波の上のことであることは間違いなく extrêmement prudent(非常に注意深く / veryでなくextremely)いなければならない。

- フランスは臨床試験結果を世界の全ての研究者宛てにオープンデータしている

https://www.data.gouv.fr/fr/datasets/essais-cliniques-sur-la-covid-19-1/

(ググったら、USAが自国と各国のデータをまとめているサイトもありました)

https://clinicaltrials.gov/

 

 

数日前、Le Monde紙にロックダウンについての記事がありました(4月7日 11h11 投稿)

他の記事でわかりやすかったので、今回も・・と読み進めましたけど、長いっ。

そして最終的に「あーあ」っていう結末でしたが、じっくり読んだので書くことにしました。(これでも結構まとめた方)

 

ロックダウン解除については、その時期のみでなく、「どうやって」行うかなど、そのシナリオは遥かに複雑である。現在4月15日までとされている現在のロックダウンはおそらく延長され、徐々に解除されることとなる。(4月8日 20h 大統領より期間延長の発表あり)

- もしロックダウンを一斉解除にしたらどうなるか。

我が国ではConfinement(ロックダウン)はウィルスの感染率が非常に高かまった 3月半ばに始まった。1名が感染すると最低でも3名を感染させる高い感染率が予測された為である。

人と人との接触をなくすことで感染者を減少させるロックダウンに効果があるとするならば、感染のピーク後、その流れは4月中に安定し、その後感染者数は下降するはずである。

そしてその先どのように解除を進めるかの判断は非常に難しい。

ロックダウンを急に または準備不足の状態で解除すると、第二波を起こしてしまう。

多くの感染者は症状もなく知らない間にウィルス保持者になっていることが多い。その様な無症状の感染者達がウィルスを拡散させ、その他の人々を感染させてしまう。

それは国境も役に立たず、もし国内からウィルスが消滅したとしても、そのリスクは国外にもあり、国内での再流行を発生させる結果となる。それを感染の「第二波」のリスクと呼ぶ。

この跳ね返りの「第二波」は、ロックダウン解禁後 すぐに発生することもあれば、長い時間を経過後に発生する可能性もある。再燃すれば次の冬もまたロックダウン再発令となる可能性が高い。

 

- ウィルスを根絶させる為にはどうしたらよいか?

もしSARS-CoV-2(Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2=COVID 19)の完全消滅を目指すのであれば、できるだけ多くの国民が免疫をつけなければならない。つまり次のウィルスからの攻撃に抵抗することができる免疫システムを準備しなければならない。それはすでにウィルスに感染したことがあり感染から生き延びた人、または感染したが発症しなかった人々が所持していることになる。

もう1つの可能性としてはワクチン。不活化または弱毒性ウィルスを体内に入れ防御システムを作るシステムにより発病せずに免疫をつけることが可能となる。

しかしながら多くの研究者の努力にも関わらず現在のところCOVID 19のワクチンは完成されていおらず、おそらく1年以内に完成する可能性はないと思われる。ということは現在のところワクチンに頼ることはできず、感染した人の自然にできた免疫に頼ることとなる。

幸いにも、ウィルスの大流行を防ぐために全ての人が免疫を持つ必要はない。専門家によると人口の60 - 70%が感染すれば十分ということである。それを「集団免疫」と呼ぶ。

集団内でも一定レベルの防御(最低60%以上の抗体獲得者数)があるとウィルスの蔓延は効果的に制御される。現在ワクチン摂取により 多くの他疾病が消滅したのはその効果のためである。

しかしながら「集団免疫」に達するまで待つことはとてもリスクがある。最低4000万人の国民が感染する必要があるためであり、それにより数十万人が死亡する可能性があるからである。

その戦略は当初英国とオランダでも行われていたが、現在EU内でロックダウンを行わない戦略で現行しているのはスエーデンのみ。

もう1つの問題は、COVID-19から回復した人の免疫持続の期間が不明であること。それが数週間であるのか、数ヶ月または数年であるのかが まだわかっていないことである。加えてウイルス自体が進化する可能性があるので獲得した免疫が効かなくなる場合も考えられる。

 

- ウィルスを根絶できない場合はどうするのか?

最良の解決策はもちろん治療薬を見つけること、それにより

1、重症患者と死亡者を減少できる

2、入院期間を短くできる(医療崩壊を避けることができる)

3、予防的に薬を使い患者の体内のウィルス量を減らす、すなわち伝染性を低下させることができる

現在ウィルスに対する最良の戦略を特定しようとするための大規模の臨床試験が進行中である。有名となったHydroxychloroquineはもちろんのこと、他にもGileadラボのRemdesivirまたはAbbVieラボのKaletra(Lopinavir / Ritonavir)が進行中。

臨床試験の結果については数週間または数ヶ月かかると思われる。

 

その他の対処方法として:

- 流行の波を平べったくさせる

ピークの波を低く広くすることにより、病院やICUに集中する負担を軽減することができる。

これは現在のフランス政府や、その他の国々が行なっているロックダウンをする方法である。ただしこの方法は永遠に続けることができないので、次の対処方も考える必要がある。

 

- Stop and Go 方式

ロックダウンを長期に続ける以外に、ロックダウンと正常時期を交互に行う方法である。すなわち、医療崩壊を避けるために、ワクチンが見つかるまで、または集団免疫の状態になるまで、感染が拡大してきたらロックダウンと通常生活を繰り返す方法であり、この方法を専門家は「Stop and Go」方式と呼ぶ。この方法は現在のところ、国民に長いロックダウン生活のリスクを与えない唯一の方法である。

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- 地域的なロックダウン

流行のピークを過ぎ、医療施設が飽和状態にならない可能性がでてきた地域からロックダウンを解除、逆に感染がアクティブに拡大中の地域やこれから感染拡大のリスクが多いとされる地域はロックダウンを続ける。最初に感染が広まり現在感染が下降しているLe Grand Est(アルザス地方)と現在感染がピークに近い Ile-de-France(パリ/パリ近郊)は、最初にロックダウンを解除される地域になる可能性が高い。ただ封鎖地域とそうでない地域の境界を正確にどうやってコントロールするかに問題がある。

 

- 対象を絞ったロックダウン、人口を2つに分けるアイディア

ロックダウン対象の人:

1、感染中の人

2、感染した場合リスクの高い人(高齢者、脆弱者、気管支などに問題がある人、妊娠中の人など)

ロックダウン対象外の人:

1、感染後に抗体を獲得した人

2、感染してもリスクの少ない人や重篤にならない可能性の高い人

この方法で死者数をできるだけ低くしながら集団免疫を構築していく。

ただし、ロックダウン対象者に与える長期の封鎖生活による社会的、精神的影響などを軽視してはならず、また対象にならない人が対象者の世話する必要があることも問題になる。そしてその問題を排除したとしても、現在 原則的に隔離された老人ホームで死亡者がたくさん出ているように 弱者を完全に守ることはできない。

 

- 大規模検査を伴った追跡と分類

現在多くの国が一番よい戦略ではないかと考える韓国が行なった方式。

大規模検査を実施し、感染者を隔離し、携帯のトラッキングシステムなどを使ってその濃厚接触者を徹底的に追跡するもの。(それらのトラッキングシステムでは、感染中の人がその登録をすれば、その人が近づいた時に、別の近くにいる人々が「感染中の人が近くにいる」というアラートを受け、接触を避けることができるものもある。)

 

最終的に、ロックダウンが一部または最終的に全解除されたとしても、大規模な集会、学校などの人が集まるイベントは当分禁止され続ける可能性が高い。また公共の場所ではマスクを使用することになるとも思われる。

とにかく感染のリスクをより少なくするためのバリアージェスチャー(自分と他人を守る行為)をできるだけ長く保つことが重要である。

そして今 はっきりしているのは「以前の生活」へ すぐに戻ることはなく、長く難しい戦いが続くのであーる。

 

とりあえず 甘いものでも食べて深呼吸しましょう・・・


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クッキー作ったよ〜

ボーイズ:これいつものスコーンもどきじゃないの?w

>いや クッキーだから・・

 

今日も長々とお時間をいただいて テレマカシー