ロックダウン継続なり
いつもの20時
テレビの前に勢揃いして待つ・・
エリゼ宮の大統領執務室からのallocution(訓戒)が始まる。
アロキューションといえば、通常なら12月31日の20時に始まる大統領だけが権利を持つ特別なメッセージですが、ここのところは黄色いデモだとかコロナだとかで頻発で大変w。
フランスの国旗(トリコロール)をバックに「Françaises, Français, Mes chers compatriotes」(フランス国民の皆さん、親愛なる同胞よ)。
いつもの始まり Mes chers compatriotes の前に Françaises (フランセーズ:仏人女性), Français(フランセ:仏人男性) がついてて重大事項が告げられること察知。
昨日のマクロン スピーチのまとめ
- Le Grand Est(アルザス地方)と Ile-de-France(パリ/パリ近郊)の医療はいまだに飽和状態、その他の地区や海外領土もまだ緊張下にある
- ICU患者を引き受けてくれたドイツ、ルクセンブルク、オーストリア、スイスに感謝
(スイスはシュンゲン圏だけどEU未加入なのに たくさん助けてくれているようで感謝)
- アジアで現在起こっている「第二波」に非常に注意が必要
- ついては 5月10日までロックダウンを継続
- この4週間は現在の厳しい外出制限を継続し、バリアー ジェスチャーを厳守する
- 5月11日以降は新しい段階の始まりとなる(もちろん このまま状態が良くなっていくことを前提の上で)
「新しい段階」の詳細:
・高齢、重度の身体障害者、慢性疾患のある人は引き続き11日以降も監禁生活を継続
・小学校、保育園、中学校、高校を徐々に再開させる予定、それ以上の高等教育は遠隔での講義を続け、夏以降に学校再開予定
・多くの人が仕事に戻ることになるが、レストラン、カフェ、ホテル、映画館、劇場、催事場、美術館、観光業などは引き続き閉鎖
・人が集まるフェスティバルやイベントごとは少なくとも7月の中旬まで開催不可
・現在も毎日多数のPCRテストを実施中であるが、まずは医療関係者と脆弱者を優勢して実施中、11日以降は(コロナを疑う)症状がある全ての国民がPCRテストを受けることが可能になり、陽性者は隔離され、治療を受ける。
・11日以降は、公共の場所、公共交通機関利用時などには全ての国民がマスクをシステマチックに着用必須となる(走る時も?かしらん・・) マスクは現在通常時の5倍にまで増産しているが、それに向けて国内産を最大限に増大させる予定
・今後15日以内に「5月11日からの計画」の詳細を発表する
・以降は 感染拡大状況に応じて臨機応変に対応する予定
・スマホ アプリのウィルス保持者トラッキングシステムは進行中(匿名化とし、希望者のみ利用の予定)
・EUの国境については、新しい指示があるまでEU以外の国に対して国境閉鎖継続
・アフリカがウィルスと効率的に戦えるよう支援すべきで、負債の取り消しなど検討中。
・「集団免疫」には現在の状況は程遠い、ついてはワクチン開発と治療薬に国力を尽くして全力を注ぐ
Mes chers compatriotes・・(親愛なる同胞よ)
以前のような 素晴らしく幸せな日々を いつか取り戻すことができると私は確信する。
我々の連帯と、信じる強さ、強い意志がウィルスとの戦いの 新しい社会を作る基礎となる。自分の体に気をつけ、他の人に気遣いをしながら、継続して前進して行きましょう!
Vive la Republique! Vive la France!
(共和国万歳、フランス万歳)
いつもの〆で、お家芸とも言える昨日の大統領のアロキューションが終わった。
いつもより5分ほど長かったし2回くらい噛んだけど、なかなかよかったと思う。
とりあえず、私的にはロックダウンの区切りが見えてちょっと背中の緊張が解けましたけど、最大の難関はロックダウン解禁後で、まだこれからだってことには違いない。
今日のコロナ系アップデート:
感染者総数 136 779人(+ 4 188 )
死亡者数 14 967人(+ 574 内訳不明)
ICU 6 821人( − 24)
仏の通常時のICU数は最大5000床なので まだまだ高いが、3日連続で減少している。
3月17日にロックダウン開始し、その効果がやっと見え始めたのは約4週間後ということになる。
パリ郊外の街の道路に、鹿達が出現だそうです。
あんまり静かだから森から出て市内お散歩w (お借りしました)
鹿は神様からのメッセンジャーといいますが、
そのメッセージのアンテナとなるこの大きな角を持つこのお二人、どんなメッセージを運んできてくれたんでしょうかね・・