とりあえず走りだしました!

2017年2月20日に右側の人工股関節置換術をし、2012年から始めたランニングが続けられるのか? の記録です。

新しい世界のこと

予想どおりパリは、その他対象の16県と共に20日の0時から3回目のロックダウンに入ります。まずは4週間。

1回目は去年の3月17日だったからちょうど1年か・・

あれは厳しかったのでトラウマはあるけど、あれ以上厳しくなることはないだろうから度胸も座っている。

ポイントは以下の通り

- 生活必需品以外の商店は全てクローズ(今回生活必需品に本屋が入った)

- 運動や散歩の行動範囲は自宅から10km以内、時間に制限なし、他市への移動は不可(去年の1km圏内、1時間以内に比べたら全然だわ)

- 夜間外出禁止令も並行して実施、ただしもうすぐ夏時間になるのを考慮して現在の18時帰宅必須を19時〜6時に変更

- 学校あり(屋外の体育授業はあり)

- 飲食業は現状のままクローズ(テイクアウトのみ、とりに行ける時間が19時までになるからやや便利に)

- 外出証明書はどんな場合も外出目的ごとに作成して携帯必須(これがめんどい)

な〜んだ、お店が閉まる以外は今までの生活とあんまり変更ない感じだ。

 

他には

- 3月18日付けで欧州医薬品庁がアストラゼネカのワクチンは安全であると発表したのでフランスは接種を再開する。私(首相本人)も明日接種しますw

>禁止した3日後に「大丈夫でした」って言われたって信用しがたいよねぇ。まずはアストラゼネカの責任者が安全性について説明し、その後に欧州薬品庁がどういう経緯で安全と判断したのか説明してくんないとw(あ、アストラゼネカ側は想定内で問題とおもってないかw)

そんでもって今日の厚生大臣の発表で「アストラゼネカの接種対象は65歳までで、それ以上はmRNAのワクチンでしたが、本日からアストラの対象が74歳までに拡大になりました」って・・変更ありすぎてついていけない。

- コロナのリスク疾患のある人や70歳以上の高齢者については、バムラニビマブ bamlanivimab(モノクローナル抗体 / Anticorps Monoclonaux)が重症化を防ぐのにとても有効なのでどんどん使っていきます

>少し前のニュースでフランスがこれを爆買いしたと言っていた、高額らしいですね。この薬を使い出したから近隣に比べて死亡が やや少ないのか??

 

      🌸

ここからは「新しく始めたこと」について

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11月から試しに修行の道に入り、なんだか思ってもみなかったというか、絶対苦手だと思っていた分野に足を入れてみた。

コロナ 第2波のロックダウン中に、新しく何かを始める、毎日外に出て人の集まるところに通う、手に触れる道具を他人とシェアする・・逆行、逆行w  あぁ、なんでこんなに世間の流れに逆行して流れているの私??ww

 

そうこうしているうちにロックダウンは明け、コレクションシーズンに突入。

師匠や上部のスタッフとの間でF・S・Bワードが炸裂の毎日、剥き出しの討論と言い合いだ。( Tu me casse les couillesと師匠が連発している、イマイチ意味わかんないけど couilles は きん○まの意、あんたそれもってないだろ?w あぁ Pain in the ass のようなことか?・・なんて どんどん学ぶ)

限られた時間との戦い、テンションがマックス、週末も駆り出されみんなヘトヘト・・「これが最後の一直線よー」の掛け声のあとにやっと終わった。

今まではバイヤー側(アテンド)の目線だったが、製作する側がこんなに大変だったとはw これが半年に一回やってくるのってめちゃくちゃ大変じゃん。

 

 

この動画は数年前にみたことありましたけど、アトリエはまさにこんな感じ。 

興味があったらサブタイトルでもつけて みてみてください、ありのまま。

ここにF・S・Bワードは入ってませんけどw。

縁の下の力持ちは年季の入った職人マダム達です。職人マダム達のパワー、半端ない(多分ヨーロッパはみんなこんな感じか?)

話それますが、シャネルのような大きなメゾンは、刺繍、コサージュなどそれぞれ直属の学校を持っており 修行できるところが多いです。

シャネルのメゾン用にシルクで作るお花のコサージュを作るところは、パリのオペラ座バレエ団の衣装用のコサージュも作ってたり・・・話がどんどん逸れますけど、今はもう手に入らない花びらや葉っぱなんかを作る古い道具を蚤の市で探すとか・・もう色々ハマり出したらキリがないらしい。

これもやってみたい〜(お借りしました)

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動画内の、シャネルスーツのツイードの縁取りを機織り機で織っているノルマンディーのおばちゃん、こんな田舎で一つ一つ織られているのはびっくりでしょう?

(動画の21:40くらいのところ)

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シャネルのお抱え運転手が届けた布から 一本一本の糸をほぐした後、おばさんのセンスで縁取りテープを織りなおしている。どおりで布にぴったり合うはずだわ。

 

あ、私の 師匠のメゾンはこんなに有名どころではございませんし、オートクチュールプレタポルテでもございませんw

 

関係ないけどKENZOさんの昔のお家w 竹で囲まれた一角全部ーw

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今回のコレクションで、もうこんなのをいろんな色でどんだけ作ったことか・・一時人差し指と親指が死にそうになりました。が、目から入るきれいな色で脳を刺激されたなぁ

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この茶色やってると必ずチョコレートが食べたくなったりw

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年齢的にも、他の意味でも 図々しくなっているからw 、師匠にアジア向けのアイディアを提案しちゃったりして・・(本当に心からいいアイディアだと思ったから言ったんだけど)

師匠はそれを聞いて「そのアイディアはテーマからズレます!  セパサ ! (そうじゃないの !)セパサ !」なんて言ってたけど結構真剣に聞いてたと思うw

 
 

そしてなんと 持ち前のしつこさを発揮して 社員にw

10年くらいフリーランスだったので大きい組織に取り込まれるのもいいものですね。

USAシスターズからは「この渦中、57歳すぎて新分野で採用されるのは、あーたくらいなもんだー」ww

 

 

ということで、私のできるものなんてまだまだ大したことないけど、何か形のあるものを作り出すという作業と 徐々に上達していくという過程の満足感を満喫中。

どう考えてもこの流れは意外中の意外でおかしいんだけど・・

これまでの人生もどちらかというか、いつもこんな感じだったし まぁいっかw

とりあえず一通りできるようになるまで当分は修行の道を極める予定。

その後じわじわ本量を発揮していきたいw

 

 

パリ在住の作家 and ロッカーの辻さんがブログで言ってた

ぼくは生きている限り好奇心を持ってこの与えられた生をしゃぶりつくしたいと思っている。それが「生に浸る」運動である。

一生学び続けることで人間は より高い豊かさを手に入れることが出来る。

だからこそ、ぼくは大人になってからも勉強する、

学んで知らないことを知ったときの感動が人間を若くさせるからだ、面白くさせる。

脳は筋肉と一緒で鍛えれば応えてくれる。

ほったらかしにすると恋人と一緒で消えてしまうものなのだ。

マジです(笑)

 

 まんま転記